本講の目的
  • ソートやフィルターの使い方の理解

Excelにはデータベースとしての機能もあります。その中の、ソートとフィルターについて説明します。

以下では、統計表 を用いて説明します。元のデータは、平成27年度の国勢調査です。

注) 国勢調査令(昭和55年政令第98号)の規定に基づき,調査の対象から除外された次の地域の面積を除いて算出した。
  • 歯舞群島(99.94km2)
  • 色丹島(253.33km2),国後島(1498.83km2)及び択捉島(3184.04km2) (属島を含む)
  • 竹島(0.23km2)
また、一部境界未定のため,総務省統計局において推定した。

ソート

データの並び替えを行います。

簡易並べ替え

並べ替える基準になるセルを選択します。そして[ホーム]リボン - [編集]タブ - [並び替えとフィルター]をクリックします。 その後、[昇順]もしくは[降順]をクリックして、並び替えを行います。

並び替えとフィルターを選択

並び替えが行われました。

並び替えの結果

文字列以外にも、数値を並び替えることも出来ます。下の例は、"平成22年"を昇順で並び替えたものです。

並び替え

通常の並び替え

さらに複雑な並び替えをする場合、こちらの方法を用います。

まず、[ホーム]リボン - [編集]タブ - [並び替えとフィルター] - [ユーザー設定の並び替え]をクリックします。

ユーザー設定並び替えを選択

すると、以下のようなウィンドウが開きます。

並び替え設定ウィンドウ

ここでは、複数の条件の並べ替えを行うことが出来ます。[レベルの追加]をクリックして、新たに条件キーを追加してみましょう。

並び替え条件の追加(レベルの追加)

条件キーは上から順番に適用されていきます。 また、[並び替えオプション]をクリックすると、さらにいろいろなオプションを指定することができます。

条件の詳細設定

フィルター

Excelには、フィルターというデータを抽出する機能があります。

オートフィルター

まず、表内の適当なセルを選択後、[ホーム]リボン - [編集]タブ - [並び替えとフィルター] - [フィルター]をクリックしましょう。

フィルターを選択
フィルター状態

このフィルターは[ホーム]リボン - [編集]タブ - [並び替えとフィルター] - [フィルター]を再度押すことで解除することができます。

フィールド名の行の一部が結合されていたり、同じ名前のフィールドがあるとうまくいかないことがあります。

各フィールド名に がつきました。クリックしてみましょう。

フィルター設定メニュー

出てきたメニューで要素を抽出したり、並び替えを行うことが出来ます。 ここでは、試しに[数値フィルター] - [トップテン]をクリックしてみましょう。

「トップテン」を選択

"トップテン オートフィルター"ダイアログが出てきます。各項目を適切に設定して、[OK]をクリックしましょう。

トップテンの設定

すると、条件にあうレコードのみ表示されます。 これだけでは見にくいので、さらに降順に並び替えをするとよいでしょう。 また、元に戻したいときは、"すべて"をクリックします。 [ホーム]リボン - [編集]タブ - [並び替えとフィルター] - [クリア]でもできます。

フィルターの解除

次に、テキストでの検索を行ってみます。 [テキストフィルター] - [指定の値を含む]をクリックしてみましょう。

「指定の値を含む」を選択
オートフィルター ― オプションの設定

このように、さらに複雑な条件での抽出ができます。 また、?* のワイルドカードも使用できます。

ワイルドカードの利用

上の例では、条件を "を含む" から "と等しい" に変えて、*しま* と入力しました。 これはさきほどのものと全く同じ意味です。[OK]をクリックします。

「しま」が付く都道府県の抽出

すると、県名に "しま" が含まれるもののみ抽出されました。

さらに、条件を表で指定することもできます。 まず、以下の表を適当な場所に作成しましょう。 今回は "K3" と "K4" に入力してみます。

条件式

次に、[データ]リボン - [並び替えとフィルター]タブ - [詳細設定]をクリックします。

並び替えの詳細設定(ポップヒント:詳細設定による複雑な条件指定)

[リスト範囲]は既に正しく選択されていることを確認してください。 [検索条件範囲]に、先ほど作成した表を指定しましょう。

条件式の指定

[抽出先]を[選択範囲内]のままにすると、今まで同様、条件に合わない部分が非表示になった表となります。 [指定した範囲]を選択すると、下の"抽出範囲"がアクティブになります。 これを使うと、条件にあうレコードのみの新しい表が作成されます。 "抽出範囲"には、新たに表を作成したい範囲を指定します。

今回は A60:I60 に表を作成してみます。

条件式によって抽出された表

とても便利な機能です。覚えておきましょう。

この他にも、ピボットテーブルやVBAといったものもあります。興味がある人は調べてみましょう。

上に戻る