本講の目的
  • Microsoft Wordを用いた文書作成の基本の習得
本講に関する学習動画

本講の授業内容に関する【説明動画】が1つあります。こちらの動画に加えて、本講で作成するファイルを完成させるために必要なWordの機能について詳細に説明している【操作動画】もあります。操作動画は、その機能について説明している箇所で視聴できます。

注意:大人数が一斉に動画を再生すると動画が再生されないことがあります。時間をずらして視聴してください。

Microsoft Wordの起動

  1. [スタート] (Windowsマーク)をクリックします
  2. [Word]をクリックします

文書の作成と保存

文書の作成

新規作成

① Word を起動すると、スタート画面が表示されます。

新規作成

ここで、新規に文書を作成するか、あるいは既存の文書ファイルを開くかを選びます。

新規に作成する場合は、右側のサムネイルから利用したいテンプレートを選ぶことで、そのテンプレートを適用したファイルが新規作成されます。

既存ファイルを開く場合は"最近使ったファイル"の一覧から選んでクリックするか、"他の文書を開く"でファイルを選択してダブルクリックします。

また既存ファイルの場合は、Windows エクスプローラーで目的のファイルのあるフォルダに移動し、そのアイコンをダブルクリックで開くこともできます。

既存文書のオープン(既に別の文書を開いている場合)

ファイル タブをクリックします。

② [開く] からファイルを選択して開きます。

文書の保存

全てのアプリケーションに共通することですが、様々なトラブルにより制作途中のデータが失われてしまうことがあります。それを防ぐためにも、こまめに保存するように心がけましょう。

初めて文書を保存する

ファイル タブをクリックします

② [名前を付けて保存] - 保存したいフォルダを参照します

③ ファイル名を入力し [Enter] キーもしくは [保存] をクリックします。

保存形式は[名前を付けて保存]のウィンドウで[ファイルの種類]から選択することができます。

名前を付けて保存

もしくは [エクスポート] からファイルの種類の変更をすることも可能です。

エクスポート
Word 文書(.docx)
Word 2007 以降で利用できる標準形式で保存します。
Word 97-2003 文書(.doc)
Microsoft Word 97 から Word 2003 までで標準利用されていた形式で保存します。
OpenDocument テキスト(.odt)
Microsoft Office 以外のオフィス製品でも利用できる、オフィススイートの共通形式で保存します。
Word テンプレート
作成した文書の書式設定を、再利用できるテンプレート形式で保存します。
PDF(.pdf)
PDF形式で保存します。Word がインストールされていない環境でも、PDF に対応するソフトウェアがあれば開くことができます。

既存の文書の変更を保存する

ファイル タブ をクリックします

② [上書き保存] をクリックします

あるいは、クイックアクセスツールバーの 上書き保存 をクリックします。

ファイルを閉じる

ファイル タブ をクリックします

② [閉じる] をクリックします

開いているファイルを閉じるだけで、Word は終了しません。

Word の終了

ウィンドウ右上の閉じるボタンをクリックします。

Microsoft Word 2019の概要

ウィンドウ各部の名称

ウィンドウ各部の名称

クイックアクセスツールバー

よく使うコマンドを表示しておくことができます。

クイックアクセスツールバー

初期設定で表示されているアイコンとその機能は以下の通りです。

をクリックすると、表示するアイコンをカスタマイズできます。

ファイルタブ

ファイルタブには、新規文書の作成、既存文書を開く、保存、印刷など文書ファイルを操作するコマンドが並んでいます。

ファイルタブ

また、[オプション] で、Word自体のより詳細な設定を行うことができます。

リボン

文書を作成していく際によく利用するコマンドを割り当てたボタンが機能ごとにパネルに分類されています。

リボン上部のタブ状になった[ホーム]、[挿入]、[レイアウト]、[参考資料]、[差し込み文書]、[校閲]、[表示]をクリックすることによって、各機能のパネルに切り替えることができます。 もしくは、カーソルがリボン上にあるときにホイールを回すと、切り替えることができます。

ホーム

主に文字の装飾、切り貼り、編集など文字に関係したコマンドがあります。

リボン ホーム

挿入

表や図、ヘッダーやフッターなどを挿入します。

リボン 挿入

デザイン

ドキュメント全体のテーマや配色、書式などが設定できます。

リボン デザイン

レイアウト

ページのレイアウト、見やすさを設定します。

リボン レイアウト

参考資料

目次や脚注など、文書を補助する資料を挿入します。

リボン 参考資料

差し込み文書

はがきなど、特殊なレイアウトの文書を作ることができます。

リボン 差し込み文書

校閲

スペルチェックや文字カウント、コメントの挿入などできあがった文書を校正したり、また、訂正した部分の比較などを行うことができます。

リボン 校閲

表示

Wordの画面での表示の仕方を設定します。

リボン 表示

パネルの右下にある を押すと、より詳しく各項目を設定することができます。

フォント
フォント

また、カーソルを使用したいコマンドの上で静止させると、そのコマンドの説明を見ることができます。

書類を作る

ここで標準的な文書作成工程をたどりましょう。少し長い文章を入力し、その後、書類の書式を整形します。 そして、ヘッダー、フッター等を入れて仕上げます。

文章の入力

"白紙の文書" を新規作成し、そこに課題文章キーボードから入力します。 コピー&ペーストは行わないでください。 今から、この文書を基に書類を作成していきます。なお、完成形はこのようになります。

まずはスタイル等は気にせず、とにかく入力しましょう。文章は段落分けで改行するときのみ[Enter]キーで改行します。とりあえず、段落第1行目のスペース(インデント)も無視して結構です。改行以外の文章の構成は無視してください。

このような形になっていれば大丈夫です。

自己紹介

また、編集内容を失わないためにも、こまめに保存する癖をつけるようにしましょう。ファイル名はintroduce.docxとして、授業用のフォルダに保存します。

文書を整える

文字のフォント、サイズ、スタイル設定

まず、文書の文字の大きさを整えます。

① 最初の行の "自己紹介カード" を選択(ドラッグ)し、フォントサイズを16ptに変更します。

フォントサイズの変更

② 同様に、2行目の"氏名"、4行目の"所属"、6行目の"趣味"、10行目の"自己紹介文"を14ptにします。

フォントサイズの変更

③ さらに3行目の"都立 大"も12ptに変更します。

フォントサイズの変更

Wordでは、その他にも色々なスタイルに文字を変えることができます。

文字を揃える

次に、文字の位置を揃えます。通常では両端揃えになっており、「左の端から右の端まで改行するまで文章を続ける」になります。レイアウトを考える中で、左揃え右揃え中央揃えを効果的に用いると、見やすい書類を作成することができます。また、左右の余白に応じて文字を均等に振り分ける均等割り付けもあります。

① 最初の行の左横にカーソルを持って行きます。

② すると、カーソルの矢印の向きが左上から右上に変わります。その状態で左クリックすると、行全体を選択することができます。

③ [ホーム]リボン の "段落" から 中央揃え をクリックして、文字を揃えます。

タイトルを中央揃えにする

これで、この書類の題名となる"自己紹介カード"が見やすくなりました。

段落番号と箇条書き

段落番号や箇条書きを用いることで書類の情報をわかりやすく見る人に伝えることができます。 まずは、段落番号を付けてみましょう。

① "氏名"、"所属"、"趣味"、"自己紹介文"を選択します。複数選択するためには、 [Ctrl] キーを押しながら選択します。

[Ctrl]キーを押しながらの複数行選択

段落番号 をクリックします。

段落番号の付与

このように、段落番号をつけることができます。 同様にして、趣味の内容を箇条書きにしてみましょう。 箇条書きの記号はデフォルトでは●ですが、カスタマイズすることもできます。

① "読書"、"水泳"、"旅行"を選択します。

箇条書きの付与

箇条書き の横の下向き三角をクリックします。

③ 表示された行頭文字ライブラリの中から好きなものを選ぶことができます。

ライブラリの中にない文字や画像も"新しい行頭文字の定義"を押すことで設定することができます。 段落番号も箇条書きと同じようにカスタマイズすることができます。

インデント設定

インデントを設定することによって、余白をうまく利用することができます。

現在の状態では、項目となる"氏名"や"所属"、"趣味"、"自己紹介文"の番号とそれぞれの内容が同じ高さで表示されてしまっていて、見にくいです。これらを項目の下につけるために、インデントを用います。

その他、段落の1行目は1字下げ、2行目以降は下げずに文章を続けていくという日本語の特徴的な文法もインデントによって設定することができます。

まず、ルーラーが非表示になっている場合、[表示]リボン の "表示" から □ルーラー のチェックボックスにチェックを入れて、ルーラーを表示しましょう。

ルーラーの表示/非表示

インデントにはそれぞれ以下の役割があります。

ルーラー

① 自己紹介文の内容(はじめまして~)を選択してください。

② 1行目のインデントを1文字分右に動かします。

1行目のインデントを1文字分右へ

自己紹介文の内容の1行目が1字下がりました。次に、各項目の内容を下げます。

① 以下の画像のように内容となる部分を全て選択してください。

[Ctrl]キーを押しながら複数行選択

② 左インデントを 2 文字分右に動かします。

左インデントを2文字分右へ

これで随分と見やすくなりました。 また、左インデントは [ホーム]リボンの "段落" にある でもずらすことができます。

インデントはこの他、段落の詳細設定からより詳しく設定することができます。 [ホーム] リボン - "段落"パネルの右下の をクリックします。

段落
段落

また、ページのレイアウト全体の設定を行うこともできます。[レイアウト] リボン - "ページ設定"パネルの右下の をクリックします。

ページ設定
ページ設定

1 ページの行数や文字数などを設定することができます。

ヘッダーとフッター

最後にヘッダーとフッターを設定しましょう。

① [挿入] リボン - ヘッダー をクリックします。

ヘッダーの追加

② [空白] を選択します。

[空白]を選択

③ ヘッダーに自分の学修番号と氏名を入力してください。

内容の挿入

これでヘッダー部分に学修番号と氏名が設定できました。 ヘッダーやフッターを編集していると、リボンに [ヘッダー/フッター ツール] が表示されます。 次にフッターを設定します。先ほどと同じ[挿入]リボンからも操作可能ですが、現在表示されている [ヘッダー/フッター ツール] から操作してみることにします。

① [ヘッダー/フッター ツール] [デザイン] リボン - ページ番号 をクリックします。

② "ページの下部" - "番号のみ2" を選択します。

ページ番号の挿入

これでフッターにページ数が入りました。 また[ヘッダーとフッターを閉じる] で通常の編集画面に戻ることができます。

ヘッダーとフッターを閉じる

ヘッダーとフッターにはこの他様々な情報を入れることができます。 これでほぼ完成しました。後は、見やすいように微調整してください。

課題 1

今回作った課題を参考に自分の自己紹介カードを作成してください。ただし、以下の条件は満たすものとします。

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