本講の目的
  • 見出しを考えることによって、文章全体の構成を考えやすくする
  • Microsoft Wordで目次を作成して、文書をより見やすくする

アウトラインを作る

初期原稿の入力

簡単な目次付きの街の紹介を作ってみましょう。まず最初に以下のような文書を作ってみましょう。

初期原稿

town.docxという名前で保存してください。

アウトラインの表示

アウトラインを付けるために、画面をアウトライン表示にしましょう。[アウトライン]リボンを表示します。

[表示]リボン - [アウトライン]をクリックします。

アウトラインの表示
アウトライン

まだ、文章にアウトラインレベルが付けられていないので、全ての文章が本文になっています。

見出しを付ける

見出しを付けることによって、文章にアウトラインレベルを付けることができます。

① まず一番上のレベルになる 9 行目"街の説明"、 11行目"街の名産品・特産品"、 13行目"街の名所・好きな場所"を選択します。

文章の選択

② [ホーム]リボン - "スタイル"パネルの中から"見出し 1"を選択します。

見出し1 を選択

これで以下のように"街の説明"、"街の名産品・特産品"、"街の名所・好きな場所"を"アウトラインレベル 1"に設定することができました。

表示結果

③ 次いで、一つ下のレベルになる 14行目"有名な場所"、 16行目"景色がきれいな場所"を選択し、"見出し 2"に設定してください。

見出し2 の設定

これで見出しを付けることができました。

[アウトライン]リボンの操作

アウトラインレベルの変更は、[アウトライン]リボンでも行うことができます。 [アウトライン]リボン - "アウトラインツール"パネルにポイントされている位置のアウトラインレベルが表示されています。

アウトライン

矢印を押すことによって、その文章のアウトラインレベルを変更することもできます。

アウトラインのレベル上げ
表示結果

このようにして、"景色がきれいな場所"が"アウトラインレベル 1"になりました。"景色がきれいな場所"は"街の名所・好きな場所"の下位にあたるため、"アウトラインレベル 2"に戻しておきます。

矢印の効果は以下の通りです。


見出し 1 に変更 見出し 1 に変更する。

アウトラインレベルを 1 レベル上げる アウトラインレベルを 1 レベル上げる

アウトラインレベルを 1 レベル下げる アウトラインレベルを 1 レベル下げる

標準文字列に変更 本文にする。

1 つ上のレベルへ移動 見出しと見出しの下位に属する本文を上に移動する

1 つ下のレベルへ移動 見出しと見出しの下位に属する本文を下に移動する


詳細な設定

新しいスタイルの設定

今回は見出しとして、予め用意された文字スタイル"見出し 1"や"見出し 2"を使用しましたが、文字スタイルを新しく設定することもできます。

[ホーム]リボン - "スタイルパネル"の - [新しいスタイル]をクリックします。

新しい文字スタイル
新しいスタイルの作成

新しい文字スタイルを設定し、"スタイル"パネルに加えることができます。

アウトラインの設定

アウトラインの設定を行います。Wordには予めいくつかのリストスタイルが用意されています。

① [ホーム]リボン - アウトライン をクリックします。

アウトラインの設定

② 任意のリストスタイルを選択します。今回は"1 (ア)①"を選択します。

リストスタイルの選択

それぞれ"見出し 1"と"見出し 2"で連番が付けられ、アウトラインが設定できました。

表示結果

新しいアウトラインの定義

アウトラインやリストスタイルも新しく設定することができます。

まずはアウトラインを新しく設定します。

[ホーム]リボン - アウトライン - [新しいアウトラインの定義]をクリックします。

新しいアウトラインの定義
新しいアウトラインの作成

番号書式や左インデントからの距離などアウトラインの詳細な設定を行うことができます。

新しいリストスタイルの定義

次にリストスタイルを新しく設定します。

[ホーム]リボン - アウトライン - [新しいリスト スタイルの定義]をクリックします。

新しいリストスタイルの定義
新しいリストスタイルの作成

こちらではリストスタイルの詳細な設定を行うことができます。

最後に今後の作業のために、アウトラインを非表示にしましょう。

[アウトライン]リボン - [アウトライン表示を閉じる]を押すと、通常の画面に戻ります。

アウトライン表示を閉じる

ページ番号の付与

まず、各"見出し 1"の項目が1ページずつになるように内容とページ区切りを入れます。 街の説明の項目に以下の内容を書き足します。

本文の追加

"2. 街の名産品・特産品" の直前の行を選択し、[挿入]リボン - "ページ" - [ページ区切り]をクリックします。

ページ区切り

ページが区切られました。

同様に、"3. 街の名所・好きな場所" の直前にページ区切りを挿入します。

次に、ページ番号を入れていきます。

① [挿入]リボン - ページ番号 をクリックします。

ページ番号の挿入

② [ページの下部] - [番号のみ 2]を選択し、ページ下部の中央にページ番号が入るようにします。

[番号のみ 2] を選択
表示結果

このページ番号はフッターと同じ扱いになります。 先頭ページは目次とし、ページ数に含めたくないので、先頭ページを"0"ページに設定します。

ページ番号 - [ページ番号の書式設定]をクリックします。

ページ番号の書式設定

④ 連続番号の"開始番号"にチェック - 0 と入力 - [OK]をクリックします。

開始番号の設定
表示結果

目次となる先頭ページが"0"ページになりました。次に"0"ページは不要なので、削除します。

⑤ "先頭ページのみ別指定"にチェックを入れます。

先頭ページのみ別指定
表示結果

これで、"0"ページは消えました。

最後に[デザイン]リボン - [ヘッダーとフッターを閉じる]をクリックして、元の表示に戻します。

ヘッダーとフッターを閉じる

目次の作成

先頭ページに目次を挿入します。

① "目次"と入れた行の次の行にカーソルを移動させます。

② [参考資料]リボン - 目次 をクリックします。

目次の挿入

③ [自動生成の目次 2]を選択します。

[自動生成の目次 2]を選択
表示結果

これで目次を入れることができました。

④ "目次"の文字が重複してしまったので、予め書いておいた"目次"の文字を消します。

文字の消去

さらに、目次が入ったことによって、各ページがずれてしまうため、調整します。

⑤ 目次までを先頭のページとして、"1. 街の説明"を次のページになるよう、[ページ区切り]を入れます。

ページ区切りの挿入

⑥ すると、目次に表示されるそれぞれの項目のページ数と、実際にその項目が存在するページ数が一致しなくなります。

目次と実際のページ番号の不一致

⑦ ここで[目次の更新] - "ページ番号だけを更新する" を押すと、目次のページ番号が自動修正され、実際のページ数を反映したものになります。(目次の文章も変更したい場合には"目次をすべて更新する" を選択します。)

ページ番号の更新
表示結果

"1. 街の説明"が1ページ目になり、以降のページ数も反映されました。

また、[目次] - [ユーザー設定の目次]を押すと、詳細な設定を行った目次を挿入することができます。

ユーザー設定の目次
目次のカスタマイズ

また、[Ctrl]を押しながら、目次をクリックすると、その題の位置までジャンプすることができます。

目次からのリンク

課題 3

上記の街の紹介を完成させてください。どの街を紹介するかは問いません。自由に作成してください。

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