ここでは、日本語の入力についてをより詳しく解説していきます。

日本語入力

みなさんがパソコンを利用するとき、文字を入力すること、特に日本語を入力するという機会が非常に多いと思います。 ここでは、文字の入力、特に日本語入力について学びます。

すでに説明してあるマウスやキーボードの操作が重要となります。忘れてしまった人は確認しておいてください。

まずはメモ帳を起動して下さい。起動の仕方を忘れてしまった人は第一講を確認しておきましょう。

入力モード

Windows で日本語を入力する際には、マイクロソフト社製の日本語入力システム Microsoft IME (Microsoft Input Method Editor、以下MS-IME) を利用します。

タスクバーに表示された言語バー

言語バーの、[あ] あるいは [ A] と表示されている部分をクリックすると、入力モードを変更できます。 入力モードには、「ひらがな(あ)」、「全角カタカナ(カ)」、「全角英数(A)」、「半角カタカナ( カ)」、「半角英数( A)」と、IME の機能をオフにした状態(直接入力)があります。

通常日本語は「ひらがな(あ)」、アルファベットは IME の機能をオフにした状態で入力しましょう。 この2つのモードの切替はキーボードの [半角/全角] キーで切り替えられます。 入力モードの「半角英数( A)」は用いないほうが良いでしょう。

なお、コンピュータでは半角文字と全角文字は別の文字として扱われます。

日本語入力

ポインタ/カーソル
現在の操作の対象となる文章の位置を示すもの。通常■や | や、それらのブリンクで表示される。
訂正
バックスペースキーでの文章の修正: ポインタの左側から消去
デリートキーでの文章の修正: ポインタの右側から消去
操作の取り消し
編集→元に戻す、またはCtrl+Zキー
文字の入力(ローマ字入力)
kikounokawarimenihachuuishimashou
きこうのかわりめにはちゅういしましょう
入力文字の変換
入力した文字の確定前(Enterキー打鍵)に入力し操作対象になっている文字列の型を変えられます。変換の途中で Esc キーや Ctrl+Z キーにより途中の状態に戻れます。
機能キー変換される文字型
スペースバー漢字
F6全角ひらがな
F7全角カタカナ
F8半角カタカナ
F9全角英数
文節長、文節きりの調節と自分の意図する文章への仕上げ
文全部を入力し一括変換するか、文節ごとの変換か、漢字一文字ごとの変換か、
→、←キーによる変換修正対象文節への移動と文(節)入力
shift+→、←による変換修正対象文節の長さ変更
変換キー(スペースバー)打鍵
確定(enter)
文字変換のやりなおし
きこうのかわりめにはちゅういしましょう。 → きこうのかわりめにはけんこうにちゅういしましょう。 → 気候の変わり目には健康に注意しましょう。
かれはいしゃかな、またはいしゃかな。→ 彼歯医者かな、または医者かな。

MS-IMEでは、様々な機能や細かな設定を行うこともできます。その一部を以下に紹介しておきます。

半角文字と全角文字

コンピュータでは半角文字と全角文字は別の文字として扱われます。日本語の文字は全角文字です。 つまり通常の「英数字直接入力モード」は「半角入力状態」ですので入力できません。それを「日本語変換モード」(ひらがな)にすると「全角入力状態」になります。 こうして日本語(いまの場合はひらがな)の入力ができますが、この状態では記号や数字も全角になります。これらは画面上では半角文字の倍の横幅で表示されます。

全角

!@#$%^&*()_+=-0987654321

半角

!@#\$%^&*()_+=-0987654321

また、英字にも全角文字があります。

全角

ASDFGHJKL:”~‘’;lkjhgfdsa

半角

ASDFGHJKL:~`';lkjhgfdsa

スペースにも「全角スペース」と「半角スペース」があります。

注意

全角文字を使う場合には複数の方法 (文字コード) があり、あるシステムで作成したもの (テキスト文章やファイル名・フォルダ名) を別のシステムで利用しようとすると、うまく表示されないことがあります。いわゆる文字化 (もじばけ) / 字化 (じばけ) です。その様な可能性があるときは、できるだけファイル名・フォルダ名などは英字にしておく方が無難でしょう。

文字コード

文字コードとは、コンピュータ上で文字を表示するために用いられる方式です。

コンピュータ内部では、0 もしくは 1 のいずれかを用いる二進法によって情報のやりとりがされています。

二進法

しかし、人間にはこの二進法でやりとりされる情報を解読することは困難なので、文字コードによって文字化します。

ASCIIのA

文字コードの代表的な例としては、ASCIIコードやEBCDIC、JISコード、Unicodeなどが上げられます。

本来、ASCIIコードやEBCDICでは、文字を 1 バイトの情報として扱います。

1 バイトは二進法で 28 = 256 種類の情報を表すことができ、aA などのアルファベットの大文字・小文字と !# などの記号文字に NUL などの制限コードを合わせても 256 種類ないため、 1 バイトを使用するだけで文字を表すことができます。

ASCIIコード表

しかし、日本語では元々のアルファベットや記号文字、制限コードに加えて、 などのひらがな、カタカナ、漢字を追加したことにより、文字が 256 種類を超えてしまいました。そこで、JIS漢字コードやUnicodeなどでは、文字を 2 バイトの情報として扱うことによって 216 = 65536 種類の文字を表すことができるようにしました。文字を 2 バイトの情報として見ることによって、日本語を表しているわけです。

しかし、それでも文字は収まりきらなかったため、旧字体や機種依存文字は表示されないものがあります。

サイズコード名説明
1 byte ASCIIコード 最も基本的な文字コードです。英数字、記号文字、制限コードを表す 7 bitのコードです。(※上図の通りに 8 bitの最初の 1 bitは使用していません。最初の 1 bitは"パリティビット(誤り検出符号)"として使用しています。)
ISOコード ASCIIコードをもとにした国際規格の 7 bitコードです。
JIS7コード ISOコードをもとにした半角文字コードです。ISOコードとほぼ同じ内容です。
JIS8コード JIS7コードに半角カタカナを追加した 8 bitコードです。
EBCDIC 英数字、記号文字、制限コードを表す 8 bitコードです。最も基本的な文字コードはASCIIコードですが、汎用コンピュータで最も使われている文字コードです。
2 byte JIS漢字コード 英数字、記号文字、ひらがな、カタカナ、漢字を表す 16 bitコードです。
シフトJISコード JIS漢字コードでは、他の文字コードと混合してしまうため、JIS漢字コードを配置し直した 16 bitコードです。日本では最もよく使われています。
Unicode 世界中の文字で表した国際規格の 16 bitコードです。
1 ~ 3 byte 日本語EUC UNIXで使用される 1 ~ 3 byteのマルチバイトコードです。

InternetExplorer では、ページ内の右クリックメニュー - [エンコード] から、各言語の多様な文字コードの種類を見ることができます。

右クリックメニューのエンコード

その他のエンコード

ホームページを見ているときの文字化けは、文字コードの変換ミスである場合が多く、ほとんどの場合においてエンコードによって適切な文字コードを選択することで修正できます。

日本語入力システム Microsoft IME

Windows では主にマイクロソフト社製の日本語入力システム Microsoft IME を利用します。

IMEツールバー

日本語入力可能な状態では、デスクトップ上に言語バーが表示されます。 IMEツールバーの または Aのアイコン上で右クリックするとオプションを開くことができます。

IMEツールバーのオプション

入力モード
ひらがな、カタカナ、英数字の設定変更
IMEパッド
特殊文字、難読漢字の入力のアシスト
単語の登録
使用頻度の高い単語の登録
ユーザー辞書ツール
登録した単語の一覧、編集など
追加辞書サービス
オープン拡張辞書の追加、辞書の設定
検索機能
検索プロバイダーの追加、設定
誤変換レポート
誤変換データのMicrosoftへの報告
プロパティ
IMEの詳細設定
ローマ字入力/かな入力
キーボードのローマ字、かな文字入力の変更
変換モード
漢字(無)変換方式の設定
プライベートモード
入力、変換履歴の無効、有効の変更
問題のトラブルシューティング
問題があるときのチェック、修復方法の表示

日本語入力方法の変更

IMEツールバー右クリック → プロパティ → 詳細設定でダイアログ画面を表示し、設定します。

Microsoft IME のプロパティ詳細設定ダイアログ

ローマ字入力/かな入力の切替、句読点やスペースの種類など。自分の好みの環境にして下さい。 なお、設定反映には再ログオンが必要になる場合があります。

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