キーボードの機能
キーボードの機能として、まず文字を入力することが挙げられます。
- 基本的には書かれている文字を入力するキーと、割り当てられた機能を持つキーの2種類に分けられます。
- 標準では、半角アルファベットが入力されるモードになっています。日本語入力モードとの切り替えは、左上の[全角/半角]キーで行います。
- [Enter]キーは入力した文字を確定する場合、および改行に使います。
- 下部中央の何も書かれていないキーは[Space]キーと呼ばれ、空白を入力したり、日本語入力時に変換するときに使います。
- 入力した文字を消すためのキーは2種類あります。[Backspace]はカーソル位置よりも前の文字、[Delete]はカーソル位置よりも後ろの文字を削除します。
ひとつのキーについて見てみます。
- ローマ字入力モードの時は左半分、かな入力モードのときは右半分を見ます。
- 普通にキーを押したときは下の文字、[Shift]キーを押しながらキーを押したときは上の文字が出ます。
- たとえば、ローマ字入力モードで "#" を入力したいときは、[Shift]を押しながらこのキーを押すと入力できます。
キーボードには、文字を入力するだけではなく、作業を簡単にするための機能もあります。
- [Shift] + [Caps Lock]を押すと、キーボードについているCapsLockランプが点灯します。この状態では、入力するアルファベットは常に大文字となります。解除するには、再度[Shift] + [Caps Lock]を押してランプが消えたことを確認してください。
- [Ctrl]キーや[Alt]キーは、アルファベットキーと組み合わせることでソフトのさまざまな機能を簡単に呼び出すことができるようになっています。機能はソフトによって異なりますが、例として以下のような機能が割り当てられています。
- [Ctrl] + [C] : コピー
- [Ctrl] + [X] : 切り取り
- [Ctrl] + [V] : 貼り付け
- [Ctrl] + [Z] : 元に戻す
また、複雑な日本語入力にでも作業を簡単にするための機能もあります。
- 標準ではローマ字入力モードとなっています。かな入力モードへは、[Alt]キー+[カタカナ・ひらがな]キーで切り替えることができます。ローマ字入力からそのとなりに記載されているひらがな直接入力となります。つまり[a]は
[ち]の打鍵となります。元に戻すには再び[Alt]+[カタカナ・ひらがな]キーを押します。[半角/全角]キーをまた押すとローマ字入力になります。日本語変換モード時のみ有効となります。通常はローマ字入力が良いでしょう。
- [Space]キーと[変換]キーは同じ機能で、日本語入力時には漢字の変換候補を表示します。変換する漢字が決まったら、[Enter]キーで確定しましょう。
- [無変換]は漢字変換→カタカナ→半角カタカナと入力する文字が変化します。
- 漢字以外への変換時には、ファンクションキーによる切り替えが便利です。[F6]はひらがな、[F7]は全角カタカナ、[F8]は半角、[F9]は全角に変換されます。
- 正しく変換されない場合は、文節を考えます。[SHIFT]キーを押しながら[←]を押すと、変換するための単語の区切り位置が変化します。
- 撥音(ん)は "nn" と入力します。「進入」など文字が重なる単語の入力には注意しましょう。
- 促音(っ)は子音アルファベットを重ねて入力します。「失脚」などの単語を入力する場合には注意しましょう。
- 拗音(ゃ、ゅ、ょ)などは "y" を用いますが、"sha(しゃ)" や "cha(ちゃ)"などでも入力できます。
- 日本語変換機能では難しい漢字を手軽に入力できますが、そのためには単語・熟語の正しい読みの知識が重要です。
正確で迅速なキーボード操作はこの講義だけではなく、レポートや論文作成の際にも求められるスキルです。タイピングが苦手という人は、日頃からこまめに練習をすることがもっとも効果的です。学内のパソコンに入っているタイピング練習ソフトや学外サイトを積極的に利用しましょう。
ある程度タイピングに自信のある人は、誤変換に気をつけましょう。パソコンは漢字を自動的に変換してくれますが、必ずしもその変換が合っているとは限りません。漢字の変換は使う人の知識が問われています。パソコンの変換に頼るのではなく、適切に変換し、正しい日本語を使うことを日頃から心がけておきましょう。
実習
次のような場合、どのような手順で入力すればいいでしょう。
- アルファベットキー[A]で、"A"、"a"、"ち"を入力したい
- 数字キー[6]で、"6"、"お"、"ぉ"をそれぞれ入力したい
無料で利用できるWebサイトを活用して、タイピングの練習をしてみましょう。
- P検 無料タイピング練習[インターネット版]
- 正確な指使いを覚えるためのホームポジション、日本語入力、英語入力などを簡単に練習することができます。所要時間は、それぞれ1~5分程度です。
- FUJITSU 実践!タッチタイピング
- 基本、実力アップ、チャレンジ検定の3つのコースがあり、単語、短文、長文、数字などの入力を練習することができます。取り組んだ結果として、入力文字数、ミス入力数、苦手なキーなどが表示されるほか、タイピング技能検定の合格スコアを確認できます。
- e-typing
- ローマ字、英語、かなの3種類の練習モードがあり、それぞれに腕試しレベルチェックがついています。取り組んだ結果として、入力文字数、ミス入力数、苦手なキーなどが表示され、ミスをした問題をもう一度練習することもできます。